佐喜真、玉城氏が激突 沖縄県知事選投開票まで1ヵ月


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(左から)玉城デニー氏、佐喜真淳氏

 第13回県知事選(9月13日告示)は30日で投開票まで1カ月となった。前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明推薦=と衆院議員の玉城デニー氏(58)の有力2氏が出馬を表明しており、無所属新人による事実上の一騎打ちとなる見通し。

 選挙戦は、翁長雄志知事の死去に伴う超短期決戦となる。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、建設を進める国政与党の自公が推す佐喜真氏と、建設反対など建白書の実現を目指す県政与党陣営が支援する玉城氏が真っ向から対決する構図となる。

 佐喜真氏は知事選の大きな争点は普天間飛行場を「返還できるか否かだ」と位置付けている。「対立から対話へ」をテーマに掲げ、経済振興や沖縄関係予算獲得に向けて政府と交渉する姿勢を示している。

 玉城氏は「新基地建設の是非だけは避けられない争点だ」と主張。翁長氏の遺志を受け継ぎ、「自立と共生」をテーマにアジア経済戦略構想など翁長氏が進めた振興計画を前進させていく考えを表明している。