選挙情報、多角的に モバイルプリンスの知っとくto得トーク[74]


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モバイルプリンス

 

今年は、沖縄は選挙が多い年だ。特に9月は30以上の選挙が予定されるなど、過去に例を見ない多さだ。

9月の選挙の中には県知事選も含まれるため、全国的な注目も高いんだよ。

 

毎週のように選挙があるんですね。チェックするのも大変だ。
 

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日本でも2013年からインターネットを使った選挙運動が解禁された。そのため選挙が近くなると、ネット上にもそうした話題が多くなる。

政治との接点が増えるのは喜ばしい一方、間違った情報を流して相手の足を引っ張る「フェイクニュース」も問題となっている。

 

そうですね。
 

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例えば2016年11月に行われたアメリカ大統領選挙。当初は負けると予想されていたドナルド・トランプが逆転勝利を果たした理由には、フェイクニュースが影響したと言われている。

「ローマ法皇がトランプ支持を表明」「(対立候補の)ヒラリー・クリントンはテロリストに武器を売っている」などのデマが広がり、トランプの当選につながったというものだ。

沖縄でも、今年2月の名護市長選挙の時に「内地から2000世帯の移動(そして選挙結果を操った)」「パンダの誘致に毎年税金3億円を使う(実際税金は使わない)」など、多くのデマ・フェイクニュースがSNSに広がったんだ。

 


イラスト・小谷茶(コタニティー)

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2016年6月からは、選挙に投票できる年齢が20歳から18歳へと引き下げられた。

だから若い人も、政治に関心を持って投票をしなければならない一方、SNSを駆使したフェイクニュースなどの広がりで、何が正しいのかの見極めが難しくなっているのも事実。

情報があふれかえっている時代だからこそ、判断する力も大切になるんだよ。

 

投票する前に、情報を見極める力が問われるということですね。
 

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そうだね。選挙はただ投票に行くのではなく、それまで政治家が何をしてきたのかをしっかりと見た上で判断して、1票を投じるのが望ましい。

そうなると18歳未満の人たちも、いずれ投票する選挙に向けてしっかりと政治家をチェックしないといけなくなる。

選挙で盛り上がっている時にはフェイクニュースが乱立し、冷静な判断が難しくなる。だからこそ、選挙期間中以外の時から、情報を多角的に取り込んで自分の考えをまとめておく必要があるね。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/