保育料751万過徴収 豊見城市 145世帯に返還へ


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 【豊見城】2010年度から17年度までの8年間、沖縄県豊見城市が、145世帯から計751万4600円の保育料を過徴収していたことが19日、分かった。保育料算定表の認識に誤りがあったことが原因。同日の市議への議案説明で明らかになった。市は過徴収分を返還するため、9月定例市議会に補正予算案を提出する。

 宜保晴毅市長は19日、市ホームページに「関係者の皆様(さま)に対して深くお詫(わ)び申し上げる」との謝罪コメントを掲載した。保育料の算定根拠を厳密に把握し確認作業の精度を高め、マニュアルを見直すチェック機能強化など、再発防止に努める考えを示した。

 145世帯のうち122世帯の計567万9420円は、内閣府が示した給付単価限度額を超えていた。16年度の法改正の軽減措置が適用されていなかった世帯が23世帯、過徴収分が183万5180円あった。県による保育料調査をきっかけに、市が保育料算定の実態を確認し判明した。