診療報酬を不正請求 北部医師会病院 7100万円、既に返還


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 沖縄県名護市の北部地区医師会病院が、2014年12月~15年11月にかけて特定集中治療室(ICU)の施設基準を満たしていないにもかかわらず不適切な診療報酬の請求をしたとして、九州厚生局から約7100万円の返還と改善を求められていたことが22日までに分かった。指導は15年12月に出されており、不正請求分は既に返還を済ませたという。

 施設基準では、専任の医師がICU内に常時勤務していることが要件となっている。

 同病院では医師の退職によって基準を満たさなくなっていた。北部地区医師会の宮里達也理事は「不正にもらおうという意図はなく、結果として届け出るのが遅れてしまっていた。発覚段階で早急に対応をしなかったことは申し訳なかった」と述べた。

 同病院はICUが運営できなくなった後、より基準のハードルが低い高度治療室(HCU)の認可を受け、運営している。