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ロケット軍前トップら解任 中国全人代 汚職疑惑、調査拡大か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北京共同】中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は29日、核ミサイル部隊を管轄するロケット軍トップを務めた李玉超前司令官など軍高官ら9人の全人代代表(議員)の解任を発表した。理由は明らかにしなかった。30日付の複数の香港紙はロケット軍の装備品調達を巡る汚職疑惑との関連を指摘し、当局による調査は広がりを見せているもようだ。
 解任されたのは他に、ロケット軍の周亜寧元司令官や空軍の丁来杭前司令官ら。報道によると上将3人、中将4人が含まれ、ほぼロケット軍や兵器の開発・管理を取り仕切る軍装備発展部の現役幹部か元幹部という。10月に解任された李尚福前国防相も軍装備発展部長を務めた経歴があり、調査を受けているとの観測がある。
 香港紙、明報は消息筋の話として、今回の件は一部に過ぎず「今後相次いで軍人の調査が明らかになる」と伝えた。丁前司令官については、北京市の軍用空港工事を巡る汚職疑惑に関連しているとの情報もあるとした。