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長期戦見込み一部撤収 イスラエル、部隊再編


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同】イスラエル軍報道官は先月31日夜、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマス掃討作戦は長期戦になるとして、部隊を再編し、動員した予備役兵の一部を撤収させると表明した。ロイター通信は今月1日、ガザ市から軍の戦車が一部引き揚げたと報道。軍は大規模攻撃を縮小し、精密作戦へ移行する方針を示しており、米政府関係者は実行に移し始めた可能性があると語った。
 AP通信によると、数千人規模の部隊が今後数週間でガザから撤収する見通しで、一部は訓練や休息にまわり、帰宅する予備役兵もいるという。軍は過去最多の36万人の予備役を動員し、国内で労働力不足など経済への影響が懸念されている。
 一方、イスラエル最高裁は1日、司法の権限を抑制する司法制度改革の関連法を「無効」と判断したと発表した。地元メディアが伝えた。
 改革を強引に進めてきたネタニヤフ政権には大きな痛手で、国内の亀裂が再び深まる可能性もある。
 1日から2日にかけて南部ハンユニスなどに激しい攻撃があったもようだ。ガザ保健当局は2日、昨年10月の戦闘開始後、ガザ側の死者が2万2185人になったと発表した。24時間で200人以上が死亡した。