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ロ大規模攻撃、4人死亡 プーチン氏、報復継続明言


ロ大規模攻撃、4人死亡 プーチン氏、報復継続明言 ウクライナの首都キーウ中心部で上がった煙。直前に爆発音が響いた=2日
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【キーウ共同】ウクライナで2日、ロシアの大規模ミサイル攻撃があり、地元メディアによると、首都キーウ(キエフ)や東部ハリコフなどで計4人が死亡した。キーウでは各地で火災が発生、一部で停電した。ウクライナのゼレンスキー大統領は通信アプリで計90人超が負傷したとし「ロシアに責任を負わせる」と訴えた。
 ロシアのプーチン大統領は1日、西部ベルゴロド州に対する昨年12月30日の攻撃を「市民を標的にしたテロ」と非難し、ウクライナ軍関連施設へのミサイル攻撃を続けると述べていた。ロシアは同29日にウクライナ全土に一斉攻撃を仕掛け40人超が死亡。双方の報復合戦が激化する恐れがある。
 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は2日の攻撃に関し、ロシア軍が10発の極超音速ミサイル「キンジャル」を含む計99発のミサイルを発射したと発表。うちキンジャル全てを含む計72発を迎撃。無人機35機も全て撃ち落としたとした。火災が起きたキーウの集合住宅では複数の部屋から白煙が上がり複数の車両が損傷していた。住人ミハイロさん(65)は「大きな爆発音で目が覚めた。部屋の窓ガラスが割れて、急いで逃げた」とぼうぜんとした表情で語った。
 ベルゴロド州のグラトコフ知事によると、ウクライナ軍による攻撃の死者は計25人となった。
 ウクライナ侵攻で負傷した兵士らと1日にモスクワの病院で会談したプーチン氏は「相手の狙いはわれわれを脅し自信を失わせることだ」と指摘。「私もはらわたが煮えくり返っている」としながらも、ロシアは軍司令部と関連施設だけを狙うと述べ「精密誘導兵器で今日も明日も攻撃する。100%だ」と強調した。