最大野党代表刺される　韓国　首に負傷、男を拘束

　【ソウル共同】韓国の南部釜山で２日午前１０時半ごろ（日本時間同）、最大野党「共に民主党」の李在明（イジェミョン）代表が６０代の男に刃物で襲われ、首を刺された。意識はあり、病院に運ばれたが命に別条はない。男は現場で拘束された。同党は「テロであり、民主主義に対する脅威だ」と非難し、尹錫悦（ユンソンニョル）大統領は「韓国社会はこのような暴力行為を容認してはならない」と糾弾した。
　韓国では４月の総選挙に向けた選挙戦が本格化する中、政界への衝撃は大きい。大統領警護が厳重な一方、与野党代表らは市民らとの触れ合いを重視し警備が手薄になることも多く、韓国警察庁は再発防止のために要人警護を強化すると表明した。
　李氏は、釜山の加徳島にある新空港建設予定地の視察を終えて記者団の取材に応じた後、徒歩で車に移動する間に襲われた。