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環境省、やんばる国立公園内 希少種の密猟パトロール


環境省、やんばる国立公園内 希少種の密猟パトロール ライトを当て林道沿いでトラップの有無などを確認する環境省の職員ら=2日夜、国頭村内
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 【国頭】環境省沖縄奄美自然環境事務所は2日夜、警察や行政機関と合同で、ヤンバルテナガコガネ等の密猟防止パトロールを実施した。やんばる国立公園内で約30人が、希少な動植物を採取する人や昆虫採取用のトラップが仕掛けられていないかなどを見回った=写真。
 パトロールを前に、国頭村の環境省やんばる野生生物保護センターで開かれた密猟防止協議会では各機関からの情報などを共有し、今後の対策について議論した。会議で同事務所の永長大輔野生生物課長は「地球温暖化対策と並んで生物多様性の重要度が世界的にも高まっている。密猟防止を通じて、世界自然遺産の価値を将来にわたって守り続けるという直接的なミッションにつながっている」と述べた。 (池田哲平)