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青空に響く 球音と歓声/県内 プロ野球キャンプイン


青空に響く 球音と歓声/県内 プロ野球キャンプイン 練習を終えた日ハムの上原健太選手(右)にサインを求めるファンたち=1日午後、タピックスタジアム名護(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県内では1日、プロ野球7球団が春季キャンプを始動させた。各地で青空が広がる絶好のスポーツ日和となり、選手らはキャッチボールや打撃、投球練習で汗を流した。各球場には県内外のファンが続々と訪れ、間近で練習する選手へ熱い視線を送っていた。2月中旬から巨人と広島も沖縄でキャンプをする。約1カ月間、各チームが新シーズンの開幕に向け力を蓄える。 (1面に関連)

阪神/岡留投手で「連覇を」 宜野座

 阪神タイガースはバイトするならエントリー宜野座スタジアム(宜野座村野球場)でキャンプインした。岡田彰布監督は「連覇に向けまい進したい」と大勢のファンへ誓った。
 大阪から駆けつけた梶野安希(26)さんと大森希実香さん(26)は、ブルペンで投球練習を行う岡留英貴投手(糸満市出身)へエールを送った。梶野さんは「連覇に携わってほしい」、大森さんは「活躍して好成績を残してほしい」と期待した。 (名波一樹)

DeNA/ファン歴25年超 「今年こそ優勝」 宜野湾

 ユニオンですからスタジアム宜野湾(宜野湾市立野球場)で始まった横浜DeNAベイスターズの1軍キャンプ。多くのファンが集まり、推しの選手に声援を送った。
 神奈川県から来た渡部竜之介さん(5)は「キャンプを見に来られてうれしい」と父・陽介さん(39)、母・むつみさん(40)とともに笑顔。ファン歴25年以上という陽介さんは「いよいよシーズンが始まるという感じ。今年こそ優勝してほしい」と期待した。 (屋嘉部長将)

ヤクルト/村神様や投球術 ファンが熱視線 浦添

 東京ヤクルトスワローズは1日、浦添市のANA BALL PARK 浦添(浦添市民球場)でキャンプインした。高津臣吾監督は「素晴らしいスタートを切れるように頑張りたい」とあいさつした。
 父親と来た小禄涉平さん(11)=豊見城市=は「村上宗隆選手を見てみたい。ピッチャーが投げる球を見るのも楽しみ」と話した。 (藤村謙吾)

中日/駆ける選手に 熱い声援届け 北谷

 北谷町のAgreスタジアム北谷でキャンプをスタートした中日ドラゴンズ。立浪和義監督は「選手と共に全力で戦う」と誓った。青空の下、グラウンドを駆ける選手にファンは熱い声援を送った。
 南城市から家族で訪れた知念誠さん(49)は、今年加入した中田翔選手に期待を寄せる。「キャンプは選手を間近で見られていい。また来たい」と話した。 (石井恵理菜)

ロッテ/「胸躍る野球を」 吉井監督が誓う 石垣

 千葉ロッテマリーンズの17年目となる石垣島キャンプは、市中央運動公園野球場で始動した。アップで選手たちの「いっち、にー、さん」という威勢の良い声がグラウンドに響いた。佐々木朗希投手らがキャッチボールなどをして開幕に向け汗を流した。吉井理(まさ)人(と)監督は「ちむどんどん(胸がどきどき、わくわく)する野球をしたい」と今季の奮闘を誓った。 (照屋大哲)

楽天/県勢選手軽快に チーム一丸練習 金武

 東北楽天ゴールデンイーグルスがキャンプインした金武町ベースボールスタジアムでは、町主催の歓迎セレモニーが開かれた。今江敏晃監督は「頂きに向けてチーム一丸となって頑張っていく」と話した。
 グラウンドでは、県出身の平良竜哉選手が守備練習で軽快な動きを見せたほか、父親が那覇市出身で、ドラフト1位で入団した古謝樹投手がキャッチボールなどで汗を流した。 (池田哲平)

日本ハム/上原投手にサイン求め 名護

 タピックスタジアム名護で始まった日本ハムファイターズの沖縄キャンプには、約500人の観客が訪れた。うるま市出身の上原健太投手(29)は、サインなどに気さくに応じた。
 日ハムの沖縄キャンプは今年で45周年。高校時代から訪れている島袋千加代さん(52)=うるま市=は「県勢が活躍して最下位脱出し、優勝争いしてほしい」と期待を込めた。 (古川峻)