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普天間、追加調査など議論 PFAS 下流域で高濃度続く


普天間、追加調査など議論 PFAS 下流域で高濃度続く PFAS汚染源特定に向けた課題について検討するため県が開いた専門家会議=5日、那覇市
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 有機フッ素化合物(PFAS)が米軍普天間飛行場周辺の地下水から高い値で検出されている問題で、県環境部環境保全課は5日、汚染源の特定に向けた2023年度調査の第3回専門家会議(座長・平田健正和歌山大名誉教授)を那覇市の県市町村自治会館で開いた。会議は非公開で行われた。
 同課によると、3月末にも公表が予定されている普天間周辺の定期モニタリングや、調査ボーリングの分析結果などを報告し、汚染源特定に向けた今後の課題などを審議した。
 定期モニタリングでは、飛行場の下流に位置する湧水で濃度の高い状況が続いている。調査ボーリングでもPFASが高い値で検出されている地点があり、地下水位よりも深度の浅い地点から採取した石灰岩の追加分析などを報告した。
 委員からは、より詳細な地下水の流向を把握するために、実施する調査ボーリング地点の追加が必要との意見があったという。今後の課題として、大局的な地下水流向の評価で汚染源の特定を進めていくことを確認した。 
  (慶田城七瀬)