有料

雨の中抗議活動 プラカード掲げ 市民ら参加


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では9日も新基地建設に反対する市民らが座り込んで抗議し、粛々と進められる工事に改めて怒りの声を上げた。
 時折、冷たい雨が顔に打ち付ける中、午前9時前から午後3時すぎまでの3回の抗議活動に、延べ36人が参加した。参加者らは雨具を身に付け、「命どぅ宝 戦争反対」などと書かれたプラカードを掲げながら、シュプレヒコールを上げた。
 週に2回、座り込みに参加している山内慶一さん(74)=読谷村=は埋め立てが進む現状に対し「きれいな海を県民から剝奪している。今すぐ返してほしい」と怒りを込めた。大浦湾側での工事着手から1カ月となることについて「今ならまだ引き返せる。反対の声を上げることはわれわれの責務だ」と決意を新たにした。
 同じく座り込みに参加していた元小学校教員の上野郁子さん(69)=名護市=は「基地に賛成、反対にかかわらずいったん工事を止め、能登地震の被災地の復興を優先するべきではないか」と語った。 (渡真利優人)