琉球新報創刊130年記念特別講演会(主催・琉球新報社、特別協賛・医療法人陽心会)が10日、那覇市泉崎の琉球新報社9階屋上庭園「新報スカイガーデン」で開かれ、日本内分泌学会元理事長で京都大名誉教授の中尾一和氏が「沖縄の健康な未来を共に語る―最新の知見をもとに―」と題して講演した。
ホルモンの研究などで数々の成果を残してきた中尾氏は、ヘルシー・エイジング(健康な加齢)を目標とする考え方について説明。沖縄でも問題となっている過食や運動不足などによる肥満が、全身の動脈硬化につながるとして生活習慣の改善で予防できると話した。
また、認知症を招くリスクファクター(危険因子)の40%が明らかになっていることを紹介。難聴や子どものころの教育不足とともに、喫煙や高血圧、肥満、運動不足などが挙げられているとして「動脈硬化のファクターと認知症のファクターがかなりの部分で重なっている」と指摘した。早期に治療や生活習慣を改善することで、予防につなげていくことの重要性を強調した。 (沖田有吾)
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生活改善で肥満予防を 京大・中尾一和氏が講演
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