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ティラノ科の顎発見 国内初、熊本の地層


ティラノ科の顎発見 国内初、熊本の地層 ティラノサウルス科の下顎化石。左歯骨(下)と右歯骨(上)がつながった状態で見つかった(天草市立御所浦白亜紀資料館・福井県立恐竜博物館提供)
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 熊本県天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館(勝山市)などは15日、熊本県苓北町にある約7400万年前の後期白亜紀の地層から見つかった化石が、ティラノサウルス科の下顎の骨だと分かったと発表した。これまで同科の歯の発見例はあるが、骨が見つかるのは国内初としている。
 全長8メートルほどと推定され、恐竜博物館の研究者によると、新種の恐竜の可能性が高いという。アジアにおけるティラノサウルス科の生息域の広がりや、後期白亜紀の肉食恐竜の分類に関する研究が加速することが期待される。