チョコ買って犯罪被害者を支援 ファッションキャンディと那覇署がタッグ 購入代金の一部を寄付 沖縄


チョコ買って犯罪被害者を支援 ファッションキャンディと那覇署がタッグ 購入代金の一部を寄付 沖縄 寄付金などを贈呈した那覇署の山内敏雄署長(左)、ファッションキャンディの宮城涼子副社長(右)と、沖縄被害者支援ゆいセンターの備瀬進事務局長=2月22日、那覇市与儀の那覇署
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【那覇】事件事故の被害者やその家族を支援する沖縄被害者支援ゆいセンターに寄付するため、那覇署は購入したチョコレートの支払い代金の一部を寄付金に充てる「チョコっと寄り添うサポート」を実施した。製菓会社ファッションキャンディ(宜野湾市、宮城実社長)が商品提供で協力し、署員はチョコレート菓子「黒い欲望」と「チョコすこ」を購入する形で寄付した。

 2月22日に同署で、署員387人全員から集まった寄付金や有志による賛助会費など計約40万円を同センターの備瀬進事務局長に贈った。山内敏雄署長は「署員から企画の発案があり、全員で一致団結して寄付を集めた。今後も支援を継続したい」と被害者に思いを寄せた。

 チョコの購入による支援は今回が初めて。より多くの寄付金を集めようと、警務課の寄川瞳巡査部長(38)が例年署員間でチョコなどを贈り合うバレンタイン・ホワイトデーの時期に合わせて企画した。

 ファッションキャンディも賛助会費5万円とプレゼント用のチョコをゆいセンターに贈った。宮城涼子副社長は「犯罪被害者の方々が半歩でも一歩でも前進できるような支援に協力できるとうれしい」と語った。

 ゆいセンターの備瀬事務局長は「非常にありがたい。寄付金は被害者の弁護士相談やカウンセリングに充てたい」と感謝した。 (西田悠)