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渡航認証でトラブル増 模倣サイトが手数料要求


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米国を訪れる際に必要となる「電子渡航認証システム(ESTA)」の申請に関し、「代行サービス」によるトラブルが相次いでいて、国民生活センターが注意を呼びかけている。公式サイトで申請したと思ったが実際は代行業者で、本来の申請費用21ドル(約3千円)に手数料を上乗せされたとの相談が大半。在日米大使館もホームページに「申請手数料を要求する模倣サイトにご注意ください」と記載している。
 センターによると、2021年4月~24年1月に千件程度の相談が寄せられた。新型コロナウイルスの影響で控えられていた海外渡航が活発になった23年以降、特に増加している。
 ESTAは米国の電子渡航認証で、事前に申請して取得していない場合には航空機の搭乗や入国を拒否される。類似のシステムではカナダの「eTA」や韓国の「K―ETA」があり、同様の相談が寄せられている。25年からはヨーロッパの一部の国でも似たシステムが導入される予定で、電子渡航認証が必要な渡航先は増えている。
 代行業者のサイトであっても申請手続き自体は問題なく完了するためキャンセルは困難。
 センターは「費用が高くならないように、申し込み前によく条件を確認して」と注意喚起している。