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「工事急ぎ、事故発生」 安和事故 オール沖縄中止要請へ


「工事急ぎ、事故発生」 安和事故 オール沖縄中止要請へ 名護市安和での死傷事故を巡り、県庁で記者会見を行うオール沖縄会議の福元勇司事務局長(左端)ら=18日、那覇市泉崎の県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市辺野古の新基地建設に使用される土砂搬出に対する抗議活動が行われている同市の安和桟橋前の路上で、ダンプカーに衝突された警備員男性と抗議中の女性が死傷した事故を巡り、オール沖縄会議の福元勇司事務局長らが18日、県庁で記者会見を開いた。

 福元事務局長は事故の背景について「沖縄防衛局が辺野古新基地建設事業の工事を急がせるために、土砂を搬送するダンプの回転を速めようとした」とし、新基地建設に関する全工事の中止や見直しなどを防衛局に要請することを明らかにした。

 事故は6月28日に発生。同会議は独自の調査や関係者への聞き取りを続けてきた。

 今後の活動については、事故発生現場が歩行者の通行が優先される「車両乗入部」であるとの前提を示した上で、憲法21条で保障された表現の自由に基づき、安全に配慮しながら現場での抗議運動を継続するとの方針を示した。