本部町立博物館の元館長で、ヤンバルクイナなどの発見に貢献した友利哲夫(ともり・てつお)さんが28日午後1時40分、名護市の北部地区医師会病院で死去した。大腸がんの闘病中だった。91歳。本部町谷茶出身。自宅は名護市宮里。告別式は10月1日午後2時半から午後3時15分、名護市名護4558の16、サンレー北部紫雲閣で。喪主は長男英之(ひでゆき)さん。
琉球大生物科卒。源河小中学校を皮切りに中高で教壇に立つ。1981年、本部高校で教員をしている際、鳥獣保護員の玉城長正さんが持ち込んだヤンバルクイナの死骸を山階鳥類研究所に送り、新種と認定された。さらに、ヤンバルテナガコガネの発見にも貢献している。本部町立博物館の設立にも関わり、館長も勤めた。
2007年、県文化協会賞の個人の部で功労賞を受けた。13年度に教育部門で県功労者として表彰された。
(玉寄光太)