「あらゆる戦争準備に反対」日米共同演習キーン・ソードの中止求め声明 沖縄県内外19団体


「あらゆる戦争準備に反対」日米共同演習キーン・ソードの中止求め声明 沖縄県内外19団体 日米共同統合演習「キーン・ソード」の中止を求める共同声明を発表する「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」などのメンバー=16日、県庁
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 23日から始まる日米共同統合演習「キーン・ソード」をめぐり、「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」など県内外の19団体が16日、中止を求める共同声明を発表した。今週中に石破茂首相らに送る予定だ。

 共同声明は、県内の空港・港湾などを使用する演習について、「沖縄の全体が戦場となり、各地でミサイル訓練を実行し、果たして沖縄県民は生き残ることができるのか」と問題視。「未曽有の沖縄戦を体験した県民は沖縄の戦場化を拒否し、あらゆる戦争準備に反対する」として、演習中止や訓練に向けた兵員・車両などの搬入中止などを求めている。

 玉城デニー知事に対しても、演習の中止や那覇空港、石垣港などの使用中止を日米両政府に申し入れるよう求めている。

 声明にはノーモアや沖縄平和市民連絡会など、主に平和運動に取り組む19団体が賛同。16日に県庁で記者会見を開いた。

 ノーモアの具志堅隆松共同代表は「人が住んでいる島で戦争の訓練をするのは本当に信じられない。再び戦争に巻き込まれる恐れが高まってきた」と危機感を語った。

 ミサイル配備から命を守るうるま市民の会の照屋寛之共同代表は、19日午前7時から中城湾港西埠頭(ふとう)第4ゲートで行う「『キーン・ソード25』に中城湾港・公道を使うな!緊急行動」(同実行委員会主催)への参加を呼びかけた。

 (南彰)