華やかに厳かに 玉城流七扇会定期公演


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新教師8人が気品に満ちた舞を見せた「稲まづん」=11日、宜野湾市民会館

 玉城流七扇会の第2回定期公演「舞祝(まいよろこび)」が11日、宜野湾市民会館であった。初代家元の宇根伸三郎による創作「笠の段」「桃里よー」などや2代目家元・山城洋子の創作「契り」などが披露された。

 会主や師範、教師で構成した第1回公演から一転し、新人賞以上の総勢100人余が出演する多彩な舞台を繰り広げ、来場者を引きつけた。乾流太鼓段の会による太鼓合奏もあった。
 公演は「かぎやで風」で華やかに幕を開く。豊饒を願う「稲まづん」は新教師となった平良安子、喜瀬博美、大嶺冨美子、嘉味田博江、石川悦子、宮里ヨシ子、安谷屋志乃、伊波歩の8人が稲穂を手に、ゆったりと気品に満ちた舞を見せた。
 四季をはつらつと表現した「四季口説」や、男女が華やかに掛け合う「打組貫花」、活発な動きの「笠の段」なども次々と繰り広げた。
 新師範の神山美奈子、高良亜矢子、大城ふみ子の3人は「作田」を舞った。最後は師範、教師らで「鳩間節シリーズ」を演じ、宇根が振り付けた「枕ばやし」で華やかに幕を下ろした。