琉球新報社 県指定無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者でつくる「沖縄伝統舞踊保存会」（高良和子会長）主催の２０１２年度「沖縄伝統舞踊保持者公演」が２３日、国立劇場おきなわで行われた。
昼と夜の２回で一人踊りを中心に古典舞踊や雑踊など計２６題を披露。円熟の舞に観客から拍手が送られた。
昼は１４題。前半は玉城靜江「作田」、宮城能造「本貫花」、船越節子「浜千鳥」、山田多津子「本花風」、金城清一「波平大主道行口説」、我那覇則子「柳」。後半は島袋恵美子「瓦屋」、宮城豊子「加那ヨー」、渡久地美代子「下り口説」、金城道枝「諸屯」、宜保雅子「鳩間節」、古謝弘子「取納奉行」、玉城千枝「揚作田」、漢那七子「高平良万歳」を披露した。
夜は前半が安次富紀子「作田」、島袋君子「天川」、山城洋子「麾（ゼイ）」、大城和子「本花風」、嘉数紀美子「取納奉行」、比嘉美好「伊野波節」。後半が又吉世子「瓦屋」、金城千壽子「浜千鳥」、池原勝子「下り口説」、海勢頭あける「諸屯」、比嘉涼子「秋の踊」、最後は高江洲清勝・金城光子「加那ヨー天川」を披露した。
昼公演を取材した。目線や手・体のこなしなど抑えた動きの中で情感を表現し、余韻を残す古典女踊などは印象に残った。きびきびと舞う雑踊・二才踊なども多彩に披露し観客を楽しませた。小道具の扱いなどで一部、うまくいかない例もあったのは惜しまれた。
（古堅一樹）
※注：高良和子会長の「高」は旧漢字
