字幕付きで「執心鐘入」 組踊うるまの会


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仕事や公演の合間を縫ってけいこに励む出演者ら=1日、浦添市の国立劇場おきなわ

 【八重瀬】子どもたちに伝統芸能・組踊の素晴らしさを伝えようと、うるま市出身の国指定重要無形文化財組踊保持者を中心に活動する「組踊うるまの会」(首里良三会長)が13日、八重瀬町の東風平小学校で児童組踊鑑賞教室を開く。

2009年の会結成からうるま市以外では初の開催。同小では午前、午後2回公演が予定されている。
 同会は保持者でうるま市出身の首里会長、海勢頭あけるさん、山城暁さん、儀保政彦さん、知念久光さんに加え、先輩保持者で相談役の高江洲清勝さんの6人で組織。09年にうるま市平安座、10年にはうるま市制施行5周年記念公演などで組踊を上演。会員らは仕事や公演の合間を縫ってボランティアで活動を続けている。今回は八重瀬町教育委員会から依頼があり、伝統組踊保存会、県ユネスコ協会の後援も受け、鑑賞会を開く。
 当日は、琉球舞踊、歌三線など東風平小出身の実演家も多数出演。琉舞3題や、組踊の解説に続き組踊「執心鐘入」を字幕付きで上演する。首里会長は「伝統芸能・組踊への認識を高めるために“本物”の舞台を見てもらいたい。感動を伝えたい」と抱負を語る。山城さんは「今後も地道に活動を続け、児童向けに鑑賞会を開きたい」と意欲を見せた。