海中演奏、魚も「観客」 弦楽の音色心地よく


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クラシックの心地よい音色と魚たちの姿を楽しむ客ら=9日、宮古島市の宮古島海中公園

 【宮古島】来年3月に宮古島市で開催される日本弦楽指導者協会全国大会のプレイベントとして「海の中コンサート」が9日、宮古島市の宮古島海中公園海中観察施設で開催された。訪れた客は、心地よいクラシックの音色と窓の外を泳ぐ魚たちの姿を楽しんだ。

 同市でバイオリン教室を営み、同協会県支部長でもある天野誠さんがビオラを、妻の智美さんがバイオリンを演奏した。ベートーベンの「メヌエット」やマスネーの「タイスの瞑想曲」などクラシックの名曲や「とうがにあやぐ」などの宮古民謡、「てぃんさぐの花」など沖縄の歌も披露した。海中公園の窓の外には音色に誘われるように魚の群れが集まり、訪れた客の耳だけでなく目までも楽しませた。
 日本弦楽指導者協会全国大会は、県内では初めての開催となる。天野さんは「宮古島の子どもたちは生きる力が強く、少ない練習量でもめきめき上達する。この子どもたちをぜひ皆さんに見てもらいたい」と話した。また「観光業と連携して、この大会を宮古島で国際音楽祭を開催する契機にしたい」と話した。

People and fish enjoy string music in Miyako