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琉球舞踊「宮城流朱之会」の宮城尚子師範、多和田美幸師範による二人会「踊いふくら」が16日、国立劇場おきなわで行われた。
立方は宮城、多和田の2人のみで出演し、琉舞や組踊・芝居(抜粋)の幅広い芸域を計8題で披露した。
琉舞は一人踊りが2題ずつ。多和田は稲を持ち丁寧に豊年を祝う「稲まづん」、手踊りがしなやかな「汀間当」を披露。宮城は抑えた動きの中に目線、体のこなしで女心を表現する「諸屯」、故郷を思う切なさがにじむ「浜千鳥」を舞った。
芝居「伊江島ハンドー小」は愛する加那が黙って伊江島へ帰ってしまったことを知った国頭の娘ハンドー小(多和田)と、従姉妹マチ小(宮城)との掛け合いを披露。ハンドー小役の多和田は安定感のある歌声に悲しみを込めた。
組踊「執心鐘入」は宿の女を宮城、中城若松を多和田が演じた。宿の女役の宮城はゆったりとした唱えの中に、若松と語り合いたい思いを込めた。
最後は2人で舞う琉舞2題。力強く舞う「高平良万歳」、男女のほほ笑ましい掛け合いの「加那ヨー天川」で締めくくった。