冬至の太陽に願い 夜明け前「わかてだ」集い


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「わかてだ」を迎える儀式でクェーナを謡う首里クェーナ保存会の女性ら=23日、中城城跡

 【中城・北中城】「冬至正月(トゥンジーソーグヮチ)」の太陽を拝む「第15回わかてだを見る集い」(中城城跡共同管理協議会主催)が23日早朝、中城城跡であった。

中城・北中城村内外から多くの人が集まり、両村の発展や無病息災を祈願した。
 冬至の日には、太陽が生まれ変わるとの古くからの言い伝えにちなみ、毎年冬至前後の休日に集いが開かれている。ことしは城壁もライトアップされ、日の出前の暗い時間帯から城跡一帯が荘厳な雰囲気に包まれた。
 この日はあいにくの曇り空で「わかてだ」(若い太陽)は見られなかったが、首里クェーナ保存会の女性によるわかてだを迎える儀式も執り行われ、斎場御嶽をたたえた古謡「アガリユウ」が城跡に響き渡った。
 同協議会会長を務める浜田京介中城村長は「未来永劫、両村や沖縄、日本、そして世界に平和が続くよう願いを込めていく」とあいさつした。