琉球国王の「玉冠」公開 那覇歴史博物館


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世界で唯一現存する琉球国王の「玉冠」=26日、那覇市歴史博物館

 「世界に一つだけの冠」。琉球王国時代に国王が着用した国宝「玉冠」が26日、那覇市歴史博物館で報道関係者に公開された。27日から5月8日までの特別展示を前に公開した。

同館学芸員の山田葉子さんは「現存する唯一の琉球国王の王冠なので、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けた。
 「玉冠」は琉球国王の即位儀礼である冊封や国内儀礼の際に着用した。金、銀、碧玉、水晶、サンゴなどの玉が12本の金筋にそれぞれ24個ずつ288個施されている。重量は605グラム。特別展示は、パレットくもじ4階の那覇市歴史博物館で。妖刀伝説が残る国宝の短刀「北谷菜切(なーちりー)」、王家が着用した黄色の衣装なども展示している。