後輩の目標になりたい クラリネット日本一・川上さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
表彰状を手にする川上一道さん(中央)を激励した松本哲治市長(左)=2日、浦添市役所

 【浦添】芸術・文化活動やスポーツなどの分野で、全国優勝など顕著な成績を収めた浦添市民や、市関係者を表彰する「輝くてだこ市民賞」に、仲西中学校卒業生のクラリネット奏者・川上一道さん(30)=山形市=が選ばれた。同賞はこれまで28人3団体に送られており、個人受賞は川上さんで29人目。

 市役所で2日、表彰式が開かれ、松本哲治市長が表彰状と記念品を手渡した。川上さんは「ぜひ浦添で凱旋(がいせん)公演がしたい」と喜んだ。
 川上さんは那覇市出身で仲西中、那覇国際高、県立芸大、同大学院修了。クラシック楽壇への登竜門として知られる、日本音楽コンクールの第81回大会(2012年10月・東京都)に出場し、プロ、アマチュア161人が応募したクラリネット部門で1位となった。初挑戦となった06年に2位入賞。3度目の挑戦で栄冠に輝いた。
 松本市長は「浦添でも音楽を学ぶ子が多いので、子どもたちの目標になってほしい」と激励。川上さんは「それを目指して頑張る。沖縄ではまだリサイタルをしていないので、ぜひ浦添で県内初公演をやりたいと思う」と意欲を見せた。