地域の魅力を景観に 南城市で講座


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景観づくりで意見を交わす講座参加者=16日、南城市文化センター・シュガーホール

 【南城】南城市らしい景観づくり講座(あかゆらぬ花会主催)が16日、同市文化センター・シュガーホールで開かれ、約40人が参加した。地域の魅力を生かした景観づくりを通して、地域活性化、観光振興などにつなげようと活発な意見が交わされた。

 同市佐敷字小谷の城間安夫自治会長は、集落内の各家庭で桜の木を1本ずつ育てる取り組みを説明。「数年すれば桜が満開の地域になるはずだ」と期待した。同市商工会の玉寄勝久氏は「小谷以外でも散策マップを作り、区単位で地域資源を見つけ、活性化につなげたい」と話した。
 あかゆらぬ花会の比嘉幸雄会長は「市内各地で取り組みを進めれば、自然と歴史、文化遺産を生かした活性化が図れるはずだ」と強調した。
 日本各地で公共空間の景観デザインなどに取り組む建設環境研究所の矢部晋氏は「景観は公共空間だけでなく、そこで生活する人の人柄も重要だ。地域の力で公共空間はより良くなる」と説明した。
 北海道の函館を中心にまちづくり活動を実施しているNPO法人スプリングボードユニティ21の折谷久美子理事長は「『らしさ』とは違和感がないことだ。南城市には自然が多く、その『らしさ』を残しながらまちづくりを進めてもらいたい」と提言した。