米海兵隊総司令官、基地建設「歓迎されず」


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エイモス総司令官

 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海兵隊トップのエイモス総司令官は、このほど行った米紙とのインタビューで、海上を拠点とした作戦行動が今後より重要になるとの見解を示した。

その理由について「同盟国の中でさえも、彼らの土地を占拠し、基地を造ることは年々歓迎されなくなっている」と述べ、米国外での大規模駐留は地元の反発を招くと指摘した。
 海兵隊の主要基地があるカリフォルニア州の地元紙UTサンディエゴが2月15日付で、エイモス氏の単独インタビューを報じた。
 この中でエイモス氏は、海上拠点の部隊運用を増やせば「同盟国に立ち寄って共に訓練をしながら、日常の影響は減らすことができる」と説明。その実現のために「より多くの艦船が必要になる」と強調した。
 近い将来に海兵隊のような陸上軍を投入する大規模戦争が起きる可能性に関しては「そのような戦争はもう終わったと思うが、備えは必要だ」と説明。
 例として朝鮮半島有事を挙げたが、沖縄駐留の根拠にしばしば言及される台湾有事などには触れなかった。