島の農業に活力 渡嘉敷にフィリピンから研修生


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島の水稲栽培を学ぶフィリピンの農業研修生と指導者の當山清林さん(左端)=6日、渡嘉敷区恩納原の田んぼ

 【渡嘉敷】渡嘉敷村のゆめ島とかしき振興会代表取締役の當山清林さんは、フィリピンからの農業青年研修生を4年前から受け入れ、自身が所管する田畑で農作業を体験させながら有機農法による稲作、田芋、野菜類の栽培などの農業技術を同研修生に指導している。

「島の若者の農業離れで農家の人出不足の中、研修生の派遣は助かる」と感謝している。
 公益財団法人オイスカ(東京)を通じて派遣された研修生は6人。現在は3人が学んでおり、滞在期間は2~3年。
 當山さんは「研修生派遣は島の農業に活力を与える。研修を終えてフィリピンに帰国した3人は、地元で農業者や指導者として活躍している。今後も派遣者の受け入れを継続したい」と成果を強調する。
 研修生が熱心に農業に取り組む姿に島民も関心を示し、若者の農業への従事や雇用に期待を寄せている。
 ネグロス島から2月に来たフランシスコさん(25)は「島は静かな所で暮らしやすい。日本農業のノウハウを学んで帰りたい」と意欲を燃やしている。
(米田英明通信員)