野菜、県外に初出荷 障がい者の雇用拡大 就労支援「ひびき」


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障がい者の就労支援の一環としてキュウリを出荷する関係者=14日、名護市名護のワークサポートひびき

 【名護】障がい者の就労を支援するワークサポートひびき(岸本拓己所長)は、農業生産法人KSファーム(島袋勝博社長)、名護郵便局(依光洋八局長)と連携し、県外に野菜を出荷する事業を始めた。

14日に「ひびき」で出荷式があり、関係者約50人が参加して、障がい者雇用の拡大を祝った。
 KSファームが生産したキュウリやラッキョウなどの野菜の選果・梱(こん)包(ぽう)をひびきが担い、ゆうパックで発送する。名古屋市に本社があるキムチ専門店などと契約し、キュウリだけで年間5千ケース、100トンの出荷を目指している。
 生産品目は今後さらに増やす予定で、ひびきの利用者は適性に応じて、農作業や選果などの仕事を行う。
 ひびきを運営する社会福祉法人名護学院の崎浜秀政理事長は「障がい者が支えられるだけではなく、働くことで社会貢献し、地域を支える側にもなるきっかけとしたい」と話した。