島の風景、心に刻む 津堅小中、卒業記念にサバニで1周


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サバニで1周する津堅小中学校の卒業生と教員ら=12日、うるま市勝連の津堅島近海

 【津堅島=うるま】うるま市勝連の津堅幼・小中学校(松田文男校長)恒例の卒業記念行事「サバニで島回り」が12日、行われた。小中学校の卒業生、離任する教師らが、島の美しさを再認識することを目的に、2隻のサバニで島の周りを1周した。

 ことしは荒天のため、例年の東回りで島を1周するコースを断念し、西回りで行った。9時に津堅港を出発し、ヤジリ浜で休憩を取り、折り返して10時30分に津堅港に戻ってきた。追い風で比較的楽にこぎ進んだ往路に対し、復路は向かい風と荒波に苦戦した様子だった。
 勝連漁協津堅支部の伴走船や海上保安庁の巡視艇「しまぐも」も駆け付け「卒業おめでとう。頑張ってください」のメッセージや敬礼で、卒業生にエールを送った。
 参加した禰覇盛文君(中3年)は「島を離れてもずっと忘れない」と話した。高校進学のため家族と島を離れる目差隆世君(同)は「もう少し中学生のままでいたかったな」と別れを惜しんでいた。
(東松根信子通信員)