大浦湾の生物、冊子に ダイビングチーム、10年の活動記録配布


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大浦湾の魅力を凝縮した写真冊子をPRする西平伸さん(左)と小渕正美さん=4月23日、名護市

 【名護】名護市の大浦湾を活動拠点としているダイビングチームすなっくスナフキンが結成10周年を迎え、活動の集大成として写真冊子「大浦湾の生きものたち」を発行した。先着100人に無料で配布している(送料は自己負担)。

 冊子はフルカラーの39ページ。テーマは「水の循環」。大浦湾を囲む森や沢の生態系から始まる。雨が降り、キノコや虫、両生類、渡り鳥が生きる森を川が流れていく自然の風景は、シオマネキが暮らすマングローブに変わり、干潟を経て、海へ続く。大浦湾の海中でもさまざまな生態系を紹介している。大浦湾のウミウシや造礁サンゴの一覧表も付いている。
 代表の西平伸さん(56)は「大浦湾はさまざまな環境が合わさっている。掲載している生き物は名前のない生物も多い。面白い生き物がいることを知ってほしい」と説明した。
 チームのメンバーで、公益財団法人黒潮生物研究所の小渕正美さん(33)は「サンゴ礁のすぐそばに50メートルの深さを持つ湾は国内でも珍しい。冊子は潜らない人にも分かりやすい」と述べた。
 問い合わせはメールsnufukin.ourawan@gmail.comへ。ホームページは[url=ourawan.com]ourawan.com[/url]