名桜大、指定校推薦廃止へ 「不公平生じる」と説明


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 【名護】名桜大学は、2014年度の入試から指定校推薦を廃止する。8日に開かれた北部広域市町村圏事務組合との懇談会で明らかにした。大学関係者は「公立法人化したため、(特定の高校が優遇される)指定校推薦は不公平が生じる」と説明した。

 指定校推薦は、特定の学校に推薦枠を設け、学内選抜や面接などで合否を判定する入試制度。名桜大では国際学群で実施していた。10年に公立法人化して以降、徐々に定員数を減らした。昨年度は、県内の高校から32人が指定校推薦で入学していた。
 市町村側からは、地域の学校への進学を促すためとして指定校推薦の維持を強く求める声が上がった。大学側は「苦渋の決断だったが、公立大という立場から指定校を外した方がいいと判断した」と説明。
 比嘉良雄理事長は「北部の子どもたちのためという設立趣旨もある。公立大としてできることを含めて検討したい」と話した。
 一方、北部地区限定の推薦枠は現在もあり、各群・科でそれぞれ15人の定員がある。