天皇ご夫妻の沖縄訪問 来月26、27日で調整


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 今年予定されている天皇、皇后両陛下の沖縄訪問について、6月26、27の両日とする日程を軸に政府と県が検討を進めていることが9日までに分かった。那覇市の対馬丸記念館などを視察される方向で調整している。

 戦時中の1944年に沖縄から九州に向かう学童疎開船の「対馬丸」が米軍にに撃沈されてから今年で70年となる。天皇陛下は船に乗った学童と同世代であることから強い関心を寄せており、節目に当たる今年の記念館視察を強く望んでいるという。
 このほか糸満市摩文仁の平和祈念公園や平和の礎などを訪れる予定。
 県などが主催する沖縄全戦没者追悼式が開催される慰霊の日の6月23日に合わせた来県も取り沙汰されていたが、警備に伴う影響などを考慮し、23日以降の日程が検討されている。
 ただ7月にずれ込む可能性もあり、日程は流動的だ。
 天皇陛下は海底から対馬丸の船体が発見されて間もない、97年12月の誕生日会見で「私と同じ世代の多くの人々がその中に含まれており、本当に痛ましいことに感じています」と思いを述べている。