病院売上高3.3%増 1位徳洲会、増収23社


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 帝国データバンク沖縄支店は9日、2013年の県内の一般病院の売上高ランキング(10億円以上、上位36社)を発表した。病院ランク調査は初めてで、売上高合計は前期比3・3%増の2463億4100万円となった。同支店は「診療科目、介護事業所の新設などが増加したことなどが影響した」と説明した。

一方、病院間の成長に格差があり、地域によっては需要に対して人材不足が顕著で、都市部の病院との格差が広がっていると指摘した。
 同社の企業情報ファイルに登録されている県内一般病院の2013年1月~12月期の決算を集計した。
 売上高トップは沖縄徳洲会で993億5100万円。一般病院を県内で4カ所、鹿児島や千葉、神奈川など県外13カ所で運営する。県外に新設した介護老人保健施設の収入が通期計上となるなど前期比4・9%増となった。
 2位は豊見城中央病院と南部病院を運営する友愛会。南部病院に緩和ケア病棟を開設したことや、豊見城中央病院の高度治療室(HCU)の稼働などにより、7・4%増の182億1700万円だった。
 3位は中頭病院と、ちばなクリニックを運営する敬愛会で4・9%増の144億7400万円となった。
 黒字社数は29社で前期より4社減少した。黒字総合計は11・4%増の122億6744万円。
 総合病院の増益が大きかった。赤字社数は7社で4社増加した。赤字総合計は8・15倍の17億7533万円。黒字社数が減少し、赤字社数が増加したことについて同支店は「人員増による人件費の増、設備投資による減価償却費の増により一般管理費が拡大し、収益が後退したケースが多かった」と分析した。