“巨匠”と地元の子共演 宮古島で国際音楽祭


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宮古島市ジュニアオーケストラなどと共に共演するイヴリー・ギトリス氏=10日、宮古島市のマティダ市民劇場

 【宮古島】“20世紀最後の巨匠”と呼ばれるバイオリニスト、イヴリー・ギトリス氏ら国内外の一流音楽家らを招いた「みやこじま青少年国際音楽祭」(主催・宮古島市、市教育委員会、同実行委員会、共催・日本弦楽指導者協会県支部、琉球新報社)が10日、宮古島市のマティダ市民劇場で開かれた。市民ら約800人が訪れ、世界的な音楽家の演奏を堪能した。

 ギトリス氏はバッハ「2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調」などを演奏。ビバルディ「四季」より「冬」第2楽章では、ギトリス氏と宮古島市ジュニアオーケストラの子どもたちが共演した。温かさを感じさせる音色で会場を引きつけた。
 ジュニアオケの川平大貴君(15)は「ギトリス先生の音楽はすごく柔らかくて、本物の音楽家だと実感した」と笑顔で語った。
 ギトリス氏は「子どもたちにはいろいろな可能性がある。大事なのは音楽を愛すること。音楽を愛していれば正しい道が開けてくる」とエールを送った。
 11日午後5時から「イヴリー・ギトリス沖縄コンサート」(主催・同実行委員会、浦添市てだこホール、琉球新報社)が浦添市てだこホールで開催される。