恋生む こいのぼり祭り 国頭の会場で初の挙式


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児童や地元住民に祝福されて喜ぶ城間吉主さん(左)と佳代子さん=3日、国頭村奥

 【国頭】国頭村立奥小学校の教諭城間吉主さん(31)=西原町出身=と学校事務の佳代子さん(31)=那覇市出身、旧姓・玉城=が3日、第25回奥ヤンバル鯉のぼり祭りの会場で結婚式を挙げた。

祭りでの挙式は初めて。2年前の祭りの日に付き合い始めた2人。青空を泳ぐこいのぼりの下、同校の教職員や児童、地域住民、行楽客に見守られ、愛を誓い合った。
 2人は2012年4月から同校で勤務。吉主さんは土日も返上で学校の草刈りや花の水やりをし、地域行事にも参加するなど多忙な日々を送った。佳代子さんはそんな吉主さんを励ましながら手伝っていたという。
 同い年の2人は次第にひかれ合い、吉主さんが「1年くらい付き合ってみて、僕のことが良いと思ったら結婚してください」と告白。12年の祭りから付き合い始めた。告白通り、13年5月2日に入籍。ことし1月には長男吉永ちゃんが生まれた。
 2人は既に結婚式を済ませていたが、祭り実行委員会の事務局が「祭りが縁で結婚した2人を祝いたい」と手作りの結婚式を企画した。式の最後はライス・フラワーシャワーで2人を祝した。
 集落、祭りを挙げての式に、吉主さんは「奥と子どもたちのために、これまで以上に頑張りたい」と感激した。佳代子さんは「すてきな家庭を築きたい」と喜んだ。