86歳、経験6年で水彩画初個展 パレットくもじ


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「ぜひ多くの人に見に来てほしい」と水彩画展への来場を呼び掛ける糸洲一雄さん=11日、那覇市安里の自宅

 今月15日の誕生日に米寿を迎える那覇市安里の糸洲一雄さん(86)は13日から、パレットくもじ6階の那覇市民ギャラリーで米寿記念の水彩画展を開く。18日まで。糸洲さんは80歳から水彩による風景画を学び始めた。個展は初めてで、会場には県内の街並みなどを描いた約40点を展示する。

「楽しんで少しずつ作品を仕上げた。ぜひ見てほしい」と来場を呼び掛けている。
 個展は糸洲さんを指導する画家の東光二さんの発案で開催される。糸洲さんは2007年から東さんの水彩画教室に通い、現在も東さんから出される風景写真を題材に、毎週課題制作に取り組む。
 これまでに300点以上の作品を仕上げ、課題以外にも行楽地から自宅近隣までさまざまな風景をスケッチする。独自の絵画制作にも取り組んでおり、糸洲さんの絵画に対する熱意を感じた東さんが個展の開催を提案した。糸洲さんはこれまでに作品を厳選し、家族の協力も得ながら準備を重ねてきた。
 糸洲さんは「高齢になったが、絵を描いているおかげでまだ元気でいられると思う」と話す。「絵を描いていると楽しいし、集中力も生まれてストレスもない。まだつたないところもあるが、多くの人々に僕の絵を見てもらえたらうれしい」と目を細めた。
 水彩画展の開館時間は午前10時~午後7時(最終日は午後5時)。問い合わせは那覇市民ギャラリー(電話)098(867)7663。