新作組踊、上演へ 南風原で「保存会」発足


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南風原町組踊保存会の平良盛勇会長(前列中央)、大城和喜副会長(同左)、野原廣信副会長(同右)ら=4月26日、南風原町のちむぐくる館

 【南風原】南風原町の伝統芸能関係者らでつくる「南風原町組踊保存会」(平良盛勇会長)の結成総会が4月26日、同町のちむぐくる館で開かれた。玉城朝薫の五番などの古典組踊を学ぶだけでなく、南風原の伝説を基にした新作組踊「安平田子(あひだしー)」も制作する。

また地域の人々と連携し、各字に残る組踊・民俗芸能の継承を支援する。
 組踊保存会は、1993年に発足した町芸能協会組踊専門部会(後に町文化協会郷土芸能部組踊部会)が前身。町内外を問わず、趣旨に賛同する者は会員になれるのも特徴だ。26日現在、62人が会員に登録している。
 平良会長は「南風原は村遊びでいろんな組踊が演じられる。人材が足りない地域は、絶やさないよう保存会が助けたい。組踊は難しいが若手も育てたい」と話した。
 新作組踊「安平田子」は、大城和喜副会長の作品。保存会は会員を募集している。