県内3行3月決算 純利益14・7%増


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 沖縄銀行が15日、2014年3月期連結決算を発表し、琉球銀行と沖縄海邦銀行を合わせた県内地銀3行の決算が出そろった。売上高に当たる経常収益の3行合計は0・2%減の1023億2100万円。貸出金は増加したが、貸出金利回りの低下による受取利息の減少などが影響した。

一方、3行合計の経常利益は9・6%増の201億8500万円、純利益は14・7%増の115億700万円。投資信託や生命保険の販売が好調だった。
 拡大する県内経済を背景に、3行とも住宅ローンや不動産などの事業性貸し出しが増えた。琉銀は連結子会社の持ち分比率引き上げで9年ぶりの増収増益。沖銀は収益は横ばいだったが、銀行システムの更改による減価償却費などで減益。海銀は有価証券売却益が減少したが、投信販売手数料など役務取引等利益の増加で経常益ベースで減収増益となった。
 預金(平均残高)は琉銀が4・9%増の1兆8364億円、沖銀が2・3%増の1兆7456億円、海銀が0・3%増の3629億円。預金利回りは各行とも前期に引き続き低下した。
 不良債権残高は3行合計で0・8%減の629億8900万円。不良債権比率は0・11ポイント減の2・10%。
 本業のもうけを示す実質業務純益は3行合計で0・4%減の213億200万円だった。