全国大卒就職率94% 県内71%、高卒87%


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 今春卒業した大学生の4月1日時点の就職率は94・4%だったことが文部科学、厚生労働両省の調査で16日、分かった。前年同期より0・5ポイント増え、3年連続で上昇した。

就職希望の全高校生が対象の文科省調査(3月末時点)では、前年同期比0・8ポイント増の96・6%で、バブル期並みとなった。沖縄労働局が同日発表した3月末時点の県内の大卒者(2014年3月卒業)の就職内定率は前年同月比5・6ポイント増の71・0%、高卒者の内定率は、前年同月比1・5ポイント増の87・2%と改善した。
 大卒内定者で県内での内定率が前年同月比5・4ポイント増の71・3%、県外は前年同月比5・8ポイント増の69・9%。高卒者で県内で就職内定した人数は前年同月比14・1%増の1159人。県外事業所への内定者数は前年同月比2・9%減の640人だった。県内内定率の改善は、観光業や建設業界の景気が好調に推移したことが背景にある。
 全国的な改善について文科省は「景気が回復傾向にあり、企業の採用意欲が高まっている結果」としている。ただ、大卒の就職率はリーマン・ショック前の2008年春のピーク時には2・5ポイント及ばず、推計で2万3千人の就職が決まっていない。