農業普及員が調査研究発表 県、月内に最優秀賞決定


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野菜、果樹、畜産など各項目における調査研究に耳を傾ける県内指導普及員ら=14日、那覇市のサザンプラザ海邦

 県内普及指導員の資質向上と情報交換を目的に、県農林水産部は14日、2014年度県農業改良普及事業調査研究大会を那覇市のサザンプラザ海邦で開いた。8人の普及員が、野菜や果樹、畜産などそれぞれが担当する項目ごとの調査研究を発表した。

 発表内容は、参加した約100人の普及員が自身の活動に生かしていく。参加者アンケートなどを基に、5月中に評価を決定する。最優秀賞に選出された発表者は、10月に長崎県で開かれる九州大会に出場する。
 中部農業改良普及センターの富山あずさ主任技師は、6月以降の夏場に出荷が多い切り花のデンファレ栽培について研究した。ハウス内に低コストのカーテンを張ることで室温を上げ、県外産地の出荷が少なく単価が高い5月に生産することに成功した。
 富山氏は「保温効果を上げて出荷時期を早めたことで、農家収益の増加につながった」と話した。