貸し出し少ない本に光 南城市立図書館佐敷分館がフェア


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フェアを紹介する喜瀬梨香さん(右)と与那嶺美幸さん=14日、南城市佐敷の市立図書館佐敷分館

 【南城】南城市立図書館佐敷分館では、貸し出し回数の少ない本を集めたコーナーを入り口付近に設け、利用客が手に取りやすいように配架する「貸し出しされなかった本フェア」を5月上旬から開催している。

2010年4月以降に受け入れた蔵書のうち、貸し出し回数が3回未満の約60冊が対象。6月1日まで。
 苫小牧市立中央図書館で行われた「誰も読んでいない本フェア」を参考に開催。対象となる本の魅力を利用客により伝えやすくするため、表紙に紹介コメントを付けた。
 司書の喜瀬梨香さんによると、佐敷分館では女性の利用客が比較的多く、育児や料理関係の本、小説などが多く貸し出されている。一方、今回のフェアでは法律や理数系の実用書などが並ぶが、既に約10冊の貸し出しがあったという。「普段あまり借りられない本が借りられるとうれしい。表に出して、日の目を見させたい」と話した。