災害情報提供で連携 本部町とFM本部が協定


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災害時における放送要請に関する協定書を締結した島袋恵美子FM本部代表(左から3人目)と高良文雄町長(同4人目)=14日、本部町役場

 【本部】本部町(高良文雄町長)と本部町のFM本部(島袋恵美子代表)は14日、災害時における放送要請に関する協定書を本部町役場応接室で締結した。

 町民に対し、災害に関する情報の適切な提供を行うことにより、被害の軽減を図るとともに町民生活の安全を確保するのが目的。本部町がFM本部に災害緊急放送を要請することに関し、必要な事項を定めた。
 本部町には国営沖縄記念公園海洋博覧会地区もあり、町民のみならず県内外の観光客の安全情報も担う。
 全国にコミュニティー放送が広がったきっかけは、阪神淡路大震災だった。災害時に最大の情報収集手段がラジオであったことから、その必要性が高まった。
 FM本部の石川丈浩会長は「災害時には、本部署、本部町今帰仁村消防組合、各医療機関とも連携して対応したい」と語った。
 高良文雄町長は「災害時の緊急連絡について、FM本部と協定書を締結することができた。今後も連携して地域住民の安全に力を貸してほしい」とあいさつした。
(上間宏通信員)