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劇団花園(泉賀寿子団長)は、うるま市民芸術劇場で、時代人情劇「狂女の舞」(石川文一作)と現代明朗歌劇「今様貞不貞」(真境名由康作)を上演した。
「狂女」は泉の演出を前面に出し、花園らしい繊細な人情劇に仕上げた。
粗筋は、士族の真三郎(泉)とジュリのウサ小(杉野早苗)が結婚を誓う。しかし仲地親方(知念勝三)に脅され、真三郎は仲地の娘(島袋ゆかり)との結婚を選び、ウサ小は狂ってしまう。杉野は、真三郎の幻聴に恍惚(こうこつ)とし、友人カミー小(平岡絵津子)の歌で正気に戻るという難しい場面を熱演した。
原作ではウサ小が井戸に飛び込んだ後、真三郎が仲地の娘らを殺すが、花園では殺さずにすぐウサ小の後を追う演出に変え、自然な流れになった。真三郎の母役の瀬名波孝子、友人役の大高黎も好演した。
※注:大高黎の「高」は旧漢字