【多良間】村を挙げて豊年への感謝と地域の繁栄を願う多良間村の伝統行事「スツウプナカ(節祭)」が21日、2日間の日程で始まった。
スツウプナカは、国指定重要無形民俗文化財「八月踊り」とともに多良間村の二大行事の一つ。ことし2月には「沖縄、ふるさと百選」に認定された。
同日深夜から22日未明にかけ、村内4祭場では男性が各祭場で神歌を歌い、はやしに合わせて神酒(ミス)を回し飲む「暁願い(アカツキニガイ)」が行われた。「ユノーレガ(豊年だよ)、ヒーヤ、ヤッカヤッカ」という元気な歌声が、若夏の夜風に乗って響いた。神歌を歌った下地久雄さん(75)は「多良間の子孫繁栄と無災害、健康を願った。平和な島になってほしい」と語った。