アルミ柵450本以上盗難 中城湾港新港地区の遊歩道


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 【うるま】うるま市の中城湾港新港地区で、新港道路2号沿いの遊歩道に設置されているアルミ製の防護柵が約2キロにわたって破損・盗難されていることが、21日までに分かった。

柵枠や格子450本以上が取り外されており、何者かが金属スクラップ工場などに売り払った可能性もある。
 防護柵の破損によって海側への転落の恐れがある箇所も一部であり、県土木建築部中城湾港管理分室は「満潮時などに小さな子どもを連れて歩く時などは注意してほしい」と呼び掛けている。
 被害が出ているのは、うるま市勝連南風原の肝高公園から同市州崎の津梁公園にかかる遊歩道約2キロに設置された、高さ約85センチの防護柵。本紙の取材で、少なくとも450本が取り外されているのが確認できた。樹木で道路側から見えない部分では防護柵が一本も残っていない場所もあった。
 現場一帯は、朝から夕方にかけては家族連れやお年寄りが散歩などで利用する姿が見られる。
 中城湾港管理分室は昨年度中に被害の発生を確認していたが、警察への被害届は出しておらず、被害の規模や総額を把握していないという。同分室は取材に対し「被害状況の確認を進め、破損箇所の修繕に取り組みたい」としている。

何者かによって破損、盗まれた遊歩道の防護柵=16日、うるま市の中城湾港新港地区