座間味村、JTB沖縄と連携 慶良間活性化図る


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包括的連携協定を締結した座間味村の宮里哲村長(左)とJTB沖縄の宮島潤一社長=22日、県庁

 国立公園に指定された慶良間諸島の観光地創造や環境保全の推進などを目指し、座間味村(宮里哲村長)とJTB沖縄(那覇市、宮島潤一社長)は22日、県庁で包括的連携協定を締結した。村が民間旅行会社と提携するのは初めて。慶良間諸島の地域経済の活性化や地域振興も図っていく。

 具体的な取り組みについて、JTB沖縄は7月下旬、慶良間諸島のガイドブック「るるぶ特別編集版 慶良間」を発刊するほか、陸域で実施できるトレーニングのノルディック・ウオーキング促進や人材育成シンポジウム開催などを実施する。将来的に、ダイビング協会などと共同事務局を設立し、慶良間諸島のブランド化構築を目指す。
 宮里村長は「座間味村を訪れる観光客はマリンスポーツが中心のため、冬場のオフシーズンに伸び悩む。今後民間事業者のノウハウを借りて、いい環境やサービスを提供したい」と意気込んだ。
 宮島社長は「慶良間諸島の観光開拓はリピーター対策にもつながる。今後那覇発着の着地型ツアーに取り組んでいきたい」と話した。