地域回って「あるものさがし」 絵地図やポスターに


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絵地図やインタビューした内容を発表する子どもたち=18日、糸満市大里の大里公民館

 【糸満】子どもたちが地域を回り、見つけたものを絵地図やポスターとしてまとめることで地域内のつながりを深める講習会「第1回大里あるものさがし~未来の大人たちからインタビュー~」が17、18の両日、糸満市の大里公民館で開かれた。

熊本県水俣市で地元学ネットワークを主宰する吉本哲郎さんを講師に、約40人の子どもたちが参加した。
 糸満市が2009年から実施している農村地域再生発見事業の一環。子どもたちは大里区内の草花や石垣、石敢當などそれぞれのテーマで写真を撮影し、出会った大人にインタビューをした。その結果を絵地図やポスターにまとめ、発表した。
 参加した辺土名翼君(10)は、大里区内のシーサーを30枚以上の写真に収め、ポスターにまとめた。「いろいろな色や形をしたシーサーを見つけた。地元の大里がいつもより楽しく感じた」と笑顔で話した。
 吉本さんは「既存のものを組み合わせて新しい魅力が生まれる。地域活性化のためには、住民自身が足元を調べることが大事だ」と語った。
 同事業は本年度中に全4回の講習会を開き、3月に成果発表会を行う。